同じパーセント表示でも、比較相手を確かめる
グラフ上部の大きな変化率は、現在の表示値が基準値からどれだけ変わったかを示します。計算は「表示値から基準値を引き、基準値で割り、100を掛ける」です。例えば基準が100、表示値が101ならプラス1%です。この式は共通でも、何を基準にするかは銘柄によって異なります。株式の前営業日終値、為替の24時間前、時間外銘柄の関連する通常終値を、全て同じ「昨日の同時刻」だと考えないことが大切です。
グラフの基準線は、その比較相手の位置を示します。線より上か下かとプラス・マイナスの符号を併せて読むと、配色を変えても意味を見失いにくくなります。プラス1%などの補助線は基準からの割合の目安です。一方で縦軸はデータに合わせて調整されるため、別のグラフで線が同じ高さまで上がっていても、同じ値幅を意味するわけではありません。比較は変化率や単位とセットで行いましょう。
株式・ETF・通常指数は前営業日との比較が基本
通常の株式、ETF、株価指数では、前営業日の終値が基本の比較基準です。月曜日なら通常は金曜日ですが、祝日があればさらに前の営業日になります。カレンダー上の前日と前営業日は別です。現在の表示値が終値になった後も、その日の変化率を読むために前営業日の基準が使われます。企業の株式分割など、継続性に関わるイベントでは価格の扱いにも注意が必要です。
画面下の価格の単位も確認してください。日経平均は円、ほかの指数にはpt、米国株や米国ETFにはUSDなどが使われます。変化量はその単位での差、変化率は割合です。大きな価格を持つ指数の変化量と、小さい価格の銘柄の変化量をそのまま比べるより、まず率で方向と大きさを見て、次に必要な価格差を読むと整理できます。
通常為替は、動いていく24時間の比較窓
通常の為替グラフは、基本的に直近24時間の履歴を表示し、その時間境界付近の取得済み価格を比較基準にします。基準の位置は時間の経過とともに進むため、現在価格がほぼ同じでも変化率が変わることがあります。24時間前の価格が上がったり下がったりするためです。きっかり同じ秒の約定を必ず持つわけではなく、履歴が不足する場合は取得できている基準値を使います。
週末の閉場中は最後の通常取引のグラフを保持し、週明けには金曜の線の後へ新しい線を追加します。休場していた空白時間は横軸上で省くため、週明けの見た目は「取引24時間」のつながりとして読めます。ただし、この空白圧縮によって比較基準の方針まで前営業日終値へ変わるわけではありません。横軸の描き方と変化率の計算を分けて考えると、週明けに基準が動く理由を理解しやすくなります。
時間外と金利は、基準の意味をさらに区別する
関連する通常市場を参照する時間外銘柄は、通常市場の開場中には前営業日終値、閉場中には最新の終値を基準にするのが基本です。通常市場が閉じたあとに基準が更新されると、時間外価格の前日比表示も変化します。サンデーUSD/JPYは通常為替の閉場中、通常USD/JPYの最新の終値を使います。通常の為替に表示される24時間比較と、週末の時間外価格の比較は同じものではありません。
暗号資産や商品などにも、24時間の表示窓や銘柄固有の基準があります。分類が同じという理由で全ての基準が一致するとは限りません。また金利の値が1.00%から1.10%へ変わる場合、金利水準の差は0.10パーセントポイントですが、相対変化は10%です。具体的な数字の単位と比較相手を読み、足りない履歴や遅延があるときは状態表示も確認してください。基準が確認できないグラフを、変化ゼロと解釈しないことも重要です。
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