じぶんの株価

日経平均は1,637円高 米ハイテク株高を追い風に7万円を試す

2026年10月5日のグラフ。日経平均、TOPIX、日本国債10年金利、米ドル/円を表示。

米国のハイテク株高を東京が引き継ぐ

10月5日の日本株式市場は大幅に反発した。岩井コスモ証券の市況解説によると、日経平均は69,946.86円、前営業日比1,637.40円高で取引を終え、上昇率は2.40%。TOPIXも4,145.22と54.22ポイント上昇し、1.33%高だった。金曜日の売りを週明けに巻き戻しただけでなく、日経平均は7万円の節目を試す展開となった。日経平均とTOPIXの上昇率の差は約1.07ポイント。市場全体への買いに加え、日経平均への寄与が大きい銘柄に買いが集中した一日と読む。

背景にあるのは米国ハイテク株の強さだ。米労働統計局の9月雇用統計は非農業部門の雇用増が2万9,000人、平均時給の伸びが前月比0.1%と示した。雇用と賃金の過熱感が薄れ、金融引き締めへの警戒が和らいだことが成長株を支えたと考える。米国の半導体株高が東京へ伝わり、半導体・AI関連を中心に朝から買いが入った。金利上昇を恐れて縮めていた成長株の持ち高を戻す動きが、週明けの上げを加速したとみる。

朝の勢いと午後の広がりは、二つの指数で見分ける

チャートでは、日経平均は寄り付き直後から高い位置にあり、午前中にさらに水準を切り上げている。前日終値の基準線から離れて始まる形は、東京市場が開く前に積み上がった材料を、寄り付きでまとめて織り込んだことを表す。そこから上に伸びた部分は、海外市場を追う買いに東京時間の追加の買いが重なった区間だ。午後には午前の高値から一段下げたあと持ち直し、高値圏を保って終了した。7万円に接近したところで利益確定が出ても、上昇そのものが崩れなかった点が重要だ。

一方、TOPIXは午後の終盤に上向く形が目立つ。前場終値と大引けを比べると、日経平均は70,037.61円から90.75円低下したが、TOPIXは4,138.57から6.65ポイント上昇した。日経平均の勢いが少し落ちたことだけを見て「午後は失速」と判断すると、この違いを見落とす。値がさ株主導の急伸が一服する間にも、広い銘柄群を含むTOPIXには買いが残った。朝は日経平均の強さ、午後はTOPIXの底堅さという役割分担が、この日の相場の厚みを示している。

ドル円は午前の下押しから反発

株探の東京為替概況では、ドル円は午前9時に157円70銭台、午前10時20分過ぎに157円40銭台へ下げたあと、午後1時20分過ぎには158円10銭台へ反発した。安値圏から高値圏まで約0.4%の戻りとなる。米金利の高止まりがドルの押し目買いを支えたという読みが、この反発を最もよく説明する。株価を押し上げた成長株への買いと、円安による輸出企業の収益期待は同じ材料ではない。株式とドル円を並べると、朝の株高を為替だけで説明せず、午後に加わった支えを分けて捉えられる。

掲載したドル円は「取引24時間」のチャートで、週末の空白を省いた時間軸になっている。左側に見える急落を、そのまま月曜日の朝の変動と読むのは違う。金曜日の米雇用統計は日本時間午後9時30分の発表であり、雇用鈍化を受けたドル売りと、その後の戻りを含む区間として見る。月曜日の動きは上記の東京時間の報道と合わせて確認するのが要点だ。日経平均の午前の急伸、TOPIXの午後の持ち直し、ドル円の下押し後の反発を分けて追うことで、単に「全面高」で終わらない資金の流れが見えてくる。

主要指数終値

  • 日経平均69,946.86 +2.40%
  • TOPIX4,145.22 +1.33%