半導体の弱さと指数の分裂
10月12日の米国株は、S&P 500が小幅安、NASDAQ 100が下落する一方、ダウは上昇した。APが確認した半導体株の下落が、ハイテクへの比重が大きい指数を押し下げた。市場全体から資金が逃げたというより、買われる業種と売られる業種が分かれた一日だった。
朝の下落、戻りは続かず
当サイトのチャートでは、NASDAQ 100は寄り付き直後に急落し、米東部時間の正午前後に戻したものの、午後には再び安値圏へ沈んだ。朝の約0.5%の下落を読む材料は、Charles Schwabの9時16分の報告にある。韓国市場の弱さを受け、メモリー株が取引開始前から売られていた。銀行決算と水曜のCPIを控え、半導体の高い成長期待を積極的に買い直す動きは続かなかった。
S&P 500は下げ幅が小さく、ダウは朝の振れを吸収してプラス圏を維持した。NASDAQの反発が午後の上昇につながらなかった点に、半導体主導の相場から買い先が広がる局面の特徴が表れている。
原油とドルの支え
同じSchwabの報告は、週末の中東での暴力とウクライナのエネルギー施設への攻撃を受けた原油高を伝えている。燃料高による物価圧力は成長株の評価に重荷となる。米債券市場は祝日で休場しており、この日の株安を新たな現物国債利回りの上昇と結び付けるべきではない。ドル円は序盤の下振れを取り戻し、後半は前日基準を上回った。株の弱さとドルの底堅さが同居し、全面的なリスク回避より物価・決算を見極める選別が中心だった。
終値の出典
S&P 500・ダウはAP、NASDAQ 100はNASDAQ公式。
主要指数終値
- S&P 5007,807.24 −0.06%
- NASDAQ 10030,664.70 −0.71%
- ダウ平均51,850.55 +0.38%