28日の東京株式市場で日経平均は6営業日ぶりに反落し、65,877.62円で取引を終えた。前週末比の下落率は0.73%。TOPIXも4,112.00ポイントで0.40%下落し、主要2指数がそろってマイナスとなった。東証プライムでは値下がり銘柄が値上がり銘柄を大きく上回り、朝方の強さとは対照的な大引けとなった。株探
朝は前週末の米国株高を受けてAI・半導体関連株への買いが先行した。日経平均は一時6万7000円台に乗せたが、その水準を維持できず、前場のうちに前週末終値を下回った。中間配当の権利取りが支えになった一方、短期間の上昇に対する利益確定の売りも意識された。当サイトのグラフでも、日経平均とTOPIXは朝の高値から水準を切り下げ、午後には前週末終値を下回って推移した。寄り付きの買いが続かなかったことが一日の値動きに表れている。ロイター
大引け時点では、イビデン、アドバンテスト、ファーストリテイリング、キオクシアホールディングスなどが日経平均の下押しに寄与した。業種別では保険業や銀行業など一部が上昇したものの、値上がりした業種は33業種中4業種にとどまった。朝の買いを受け止めきれず、広い範囲で売りが優勢になった一日といえる。株探
朝の高値から、引けに向けて売りが増える
日経平均のチャートは、9時台の高い位置から9時45分〜10時30分ごろに下げ、前場の終わりには前日終値付近まで上昇分を失う形だ。後場は12時30分以降にマイナス圏で推移し、13時台の小さな戻りも続かず、15時ごろから大引けへ下げが深まった。TOPIXも朝のプラスを維持できず、午後には前日終値の線を割り込んでいる。寄り付きの強さより、取引時間を通じて買いが後退した過程にこの日の特徴がある。
米国株の上昇を受けた半導体株への買いは、朝の高値を説明する材料になる。一方、直前までの連騰で含み益が積み上がった状況では、高い寄り付きそのものが売る機会にもなる。朝の買いを持続できなかったことから、海外市場の好材料を新しい上昇の起点にするより、利益確定に利用する投資家が優勢になったと考える。上がって始まったのに下げて終わる形は、終値の下落率以上に戻り売りの強さを示している。
TOPIXとの比較で、下げの性格を読む
日経平均の下落がTOPIXより大きい点は、直前の上昇を牽引した値がさ株への利益確定が相場を押したという見方に合う。同時にTOPIXもマイナスで終わっているため、特定の半導体株だけが売られた一日でもない。銀行などの支えがあっても、市場全体の買いを引き上げるには足りなかった。指数の差からは、上昇の中心だった銘柄の反動と、広い範囲での持ち高調整が重なったと読む。
後場に一度戻してから再び安値へ向かったことも重要だ。押し目を買う動きは存在したが、その買いを上回る売りが引けまで残った。翌日に前日終値を回復できるかを見る前に、まずこの日の午後の安値を維持できるかが短期の強弱を測るポイントになる。ドル円の24時間線には別の取引時間帯の動きも含まれるため、東京株の9時台の反転と同じ時刻の材料には置き換えない。日本株のこの日の弱さは、為替の一方向の変化より、連騰後の高値を買い続ける需要が途切れたことを軸に捉えたい。
主要指数終値
- 日経平均65,877.62円 −0.73%
- TOPIX4,112.00 −0.40%