30日の東京株式市場は大幅反発した。日経平均の終値は前日比1,272.45円高の66,753.72円、上昇率は1.94%。TOPIXも67.52ポイント高の4,108.65で、1.67%上昇した。日経平均は前日の下落から切り返し、取引終盤にかけて上げ幅を広げた。日経平均プロフィル・Yahoo!ファイナンス
買いの中心はAI・半導体関連株だった。前日の米国市場では主要株価指数が下げた一方、半導体株指数のSOX指数は上昇。この流れを受け、東京市場でもソフトバンクグループ、東京エレクトロン、アドバンテストなどが買われた。サウジアラビアの主要パイプラインが一部復旧して原油価格が下がり、中東情勢とインフレへの警戒が和らいだことも、朝方の買いを後押しした。株探(フィスコ)
ドル/円は午前に157円45銭から156円37銭まで下落し、約0.7%の円高・ドル安となった。株探は原油安に伴うドル売りと月末の資金フローを指摘している。円高は輸出株には逆風となり得るが、この日は半導体関連への買いが優勢で、日経平均、TOPIXともに上昇を保った。値動きの主役は為替ではなく、前日の下げからの買い戻しと半導体株への資金流入だった。株探(フィスコ)
後場にもう一段上がり、反発の幅が広がる
日本時間でチャートを読むと、日経平均は朝方に上昇したあと10時ごろに押し、前場はおおむね前日比プラス1%前後の高い位置を維持した。後場は12時30分から13時30分ごろにかけて上昇が進み、14時台にはさらに高い水準へ向かう。TOPIXも前場の押しを取り戻し、後場の開始付近から水準を切り上げた。終盤に少し上昇分を削っても、両指数は高値圏を保つ。寄り付きの買いが一巡してから、午後に追加の需要が入った点が重要だ。
半導体関連への買いは日経平均の上昇を説明するが、TOPIXも大きく反発したことから、買いは一部の値がさ株に限られていない。原油価格を巡る懸念が和らげば、エネルギーを消費する企業の費用や、インフレを通じた金融引き締めへの警戒も軽くなる。前日の下落と配当権利落ちを経た価格で、AI関連の成長期待と広い範囲の買い直しが重なったと読む。午後の上昇は、朝の材料を市場が継続して評価した形だ。
午前のドル円下落と株高は矛盾しない
当日の為替報道が伝えた午前のドル円下落は、157.45円から156.37円へと約0.7%の変化となる。24時間チャートにも急な下向きの区間がある。月末の需給や原油の下落がドル買いを抑えたとみる一方、日本株は円高を受けても高い水準を維持した。輸出企業にとって円高は逆風だが、株式市場では半導体需要や原油安の利益面への効果が、それを上回って評価されたと考える。
この組み合わせから、この日の上昇を円安頼みの日本株高とは区別したい。為替の追い風が弱くても指数が上がったことは、株式側に独立した買い材料があったことを示す。さらに、TOPIXが午後も追い上げた点は反発の広がりを裏付ける。翌日に確認したいのは、日経平均が高値を保つだけでなく、TOPIXも前場や後場の押し目から戻れるかだ。上昇の持続性を見るには、終値の大きさより、買いが複数の業種に続いているかを追うほうが有効になる。
主要指数終値
- 日経平均66,753.72円 +1.94%
- TOPIX4,108.65 +1.67%