RSPは、S&P500を構成する約500銘柄へ均等加重で投資する米国ETFです。四半期ごとに一銘柄あたりの比率をおおむね0.2%へ戻します。通常のS&P500と投資対象は同じでも、巨大企業の影響を抑え、相対的に規模の小さい構成企業の動きを強く反映します。セクターを均等にする商品ではなく、各業種の構成銘柄数が業種別の比率を左右します。時価総額加重指数と比較すると、上昇が大型企業だけに集中しているか、市場全体に広がっているかを読み取りやすくなります。
歴史・経緯
RSPは2003年に登場し、S&P500の構成企業を均等な比率で持つ運用をETFとして提供しました。時価総額加重のS&P500連動商品が普及するなか、企業規模で投資比率を決めず、一社一社の動きを近い重みで取り込む選択肢として生まれました。対象はあくまでS&P500の構成銘柄であり、小型株指数に置き換えた商品ではありません。
均等加重でも、日々の値動きによって各社の比率はずれていきます。そのため四半期ごとに配分を戻し、値上がりした銘柄の比率を減らし、相対的に値下がりした銘柄の比率を増やします。同じ米国大型株を持ちながら、巨大企業への集中を抑える仕組みが、通常のS&P500と異なる長期の値動きを生みます。
参考資料:Invesco:RSPの商品概要
このボードでの見比べ方
S&P500とRSPを並べると、市場の上昇が巨大企業に集中しているか、構成企業へ広く波及しているかを比較できます。S&P500が強くRSPが弱い日は時価総額の大きい企業の影響を確認し、RSPが優位な日は巨大企業以外の相対的な強さに注目します。RSPの上昇だけで全銘柄の上昇を意味するわけではなく、二つの加重方式の差を市場の広がりを見る材料にします。
MAGSやNASDAQ100も横に置くと、巨大成長企業、米国大型株全体、均等加重という三つの視点で買いの中心を整理できます。MAGSだけが伸びる日とRSPまで伸びる日では相場の広がりが異なります。価格の水準ではなく、同じ基準期間の変化率を見比べます。
関連グラフ:S&P 500 · マグニフィセント7(MAGS) · NASDAQ 100 · 全米株式(VTI)